質屋玄人への道
第五の道
5.「品物を持って帰る(お金を返済する)」
質屋の期限(流質期限)は、質預かりの日から3ヶ月です。
この期限内であれば、いつでも「元金」と「質料」を支払って品物を持って帰ることができます。
また、「質料」のみを支払って、期限を延長することもできます。
期限までに品物を持って帰らない、「質料」の支払いがない場合は「質流れ」となります。
「質流れ」になると質入れしていた品物を失うことになり(お店の物になる)、その代わりに「元金」と「質料」を返済する必要はなくなります。
※必ず、契約者ご本人様が、質入れ時にもらった「質札」を持って行ってください。
元金を返済するかどうか、自分の都合によって選べるんです。
次のページでも解説していますが、期限の延長もできるんですよ!
そうそう、品物を返してもらった時は、必ず店頭で確認してくださいね!
質屋は預かった品物を帳簿に記載し、目印となるタグを付けて保管しています。
ですから、品物を取り違えることはまずありませんが、念のため。
質屋ってどんなとこ?
- お金を借りると、いつまでに返さないといけないの?
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品物をお預かりした日から3ヶ月が期限(流質期限)となります。
この期限までに、元金とその日までの質料をお支払下さい。
なお、質料のみをお支払していいただければ、期限を延長することも可能です。 - 質料ってなんですか?
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質屋営業法で定められた質預かりにかかる費用のことです。
お預かりした品物の管理・保管料等も含まれています。 - 質料はいくらですか?
- 質屋営業法で定められた範囲内で、店舗ごとに設定しています。 店舗により異なりますので、詳細は各店舗に問い合わせください。
- 期限内にお金を返せないとどうなりますか?
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流質期限を過ぎた場合、お預かりしている品物の所有権は店舗側に移り、結果としてお客様は品物を手放されることになります。
これを質流れといいます。
質流れの場合、お客様は元金および質料をお支払していただく必要はありません。 - 質流れになる前に、連絡はもらえますか?
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流質期限が近づいたり、質流れになったりした場合でも、原則として質屋から連絡することはありません。
お手持ちの質札で期限をご確認ください。 - 取立て、督促などはありますか?
- 質屋は、取立て・督促は一切ございません。
- 質札を紛失したらどうなるの?
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質札の再発行はできませんので紛失しないようご注意ください。
紛失された場合は、必ず店舗までご連絡ください。 - 買取りしてもらった品物を返してもらうことはできますか?
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お客様から質屋へ品物を売ることになりますので、買取りが成立した時点で品物の所有権は質屋に移ります。
原則として、一度買取りが成立した品物をお返しすることはできません。